A THOUSAND GODS – ア サウザンド ゴッズ

産地 Marlborough マールボロ
設立 2020年
オーナー Simon and Lauren
醸造家 Simon and Lauren

経験と英知を結集!ナチュラルワインの高みを目指す

A Thousand Gods(以下、ATG)は、フランス南西部のカオール地方で10年間ワイン作りに励み、9カ国で40以上のヴィンテージを手掛けたLaurenとSimonが、ニュージーランドへ戻り立ち上げたワイナリー。2人の目標は「これぞ私たちのワイン」と呼べるものを造ることで、その土地を表すものでありながらも、飲み手が驚くようなユニークな個性を持つワインを造ること。 ATGのワインは、魅惑的で時間の経過と共にグラスの中で進化する生きたワインです。洗練され、複雑かつバランスの取れたワインで、料理ととても合わせやすい味わい。ワインを造る過程では、ブドウ以外何も加えない完全無添加を貫きます。

ちなみに、ATGの名前はフランス語以前に南仏で使われていた言語「miladiou」(フランス語でmille-dieux)に由来。「Miladiou!」は、さまざまな場面で使える驚きの表現で、英語ではOh my God!(※あまり使わないでくださいね・・)、日本語だと「びっくり!」や「すごい!」などに相当しますが、直訳すると 「千の神々!」という意味です。

醸造家Lauren & Simon

ローレンとサイモンはとても若いうちからワインの世界に足を踏み入れました。ローレンはオーストラリアのハンターヴァレーでブドウの木に囲まれて育ち、14歳で地元のワイナリーとヴィンヤードで初めて仕事をしました。彼女はこのライフスタイルにすぐに魅了され、ワイン造りを仕事にしようと決心し、のちにアデレード大学へと進学。大学では栽培を学び、さらに大学院では醸造を学びました。しかし当時、オーストラリアのワイン産業が「レシピ通りのワイン造り」であることに疑問を感じ、卒業後はヨーロッパへと渡ります。有機栽培やビオディナミのヴィンヤードで働く中で、自分が求めていた思いやりのある、伝統的なブドウ栽培そしてワイン造りと出会うのです。

一方、サイモンがワインの世界へと足を踏み入れたのは18歳の頃。大学生活のためにレストランで働いたことがきっかけでした。オークランド大学で生物学を学ぶ学生だったサイモンは、学位取得後にサイエンスとアートの両方に興味を持つものにとって、ワイン造りは理想的な仕事であることに気づき、大学院でワイン化学科へと進みます(抜群の成績で修士号を取得して卒業)。卒業後はニュージーランドを離れてフランスへと渡り、数多くのヴィンテージを体感しグローバルに過ごしていくことを選択。

ローレンとサイモンは世界的にも評価の高い作り手たちの元、9カ国で40以上のヴィンテージに携わってきました(Domaine Anne-Claude Leflaive, Domaine Chandon des Brialles, Weingut Witmann, Henscke, Petaluma, Hugel et Fils, Cordero di Montezemolo, Quinta do Mouroなどで研鑽を積む)。その中でもフランス南西部のカオールで過ごした10年間は、2人にとって最も重要な経験となります。世界的にはそこまで有名ではないこの土地でのハードワークで、2人は確かな英知=サヴォワフェール、そして勇敢さを身につけました。Chateau Chambertでの仕事と、 Mas del Perieの前衛的な自然派生産者Fabien Jouvesとの仕事が特に、彼らのワイン造りに対する認識を大きく変えました。カオールでの10年間、2人はナチュラルで無添加のワインに出会い、zero-zeroのワイン造りにトライし始め、テロワールを忠実に反映すること、醸造学のインプットに捉われない方法を学び観察するようになりました。

フランスで10年以上を過ごしたのち、サイモンとローレンは2020年にニュージーランドへと戻ります。ヨーロッパ中心に各国で培った経験を故郷で生かすことに胸を躍らせ、世界最高のナチュラルワインを造ることを目標に自身のワインブランドと共に歩み始めました。

完全無添加&ナチュラルなワインづくり

栽培はマールボロのワイホパイヴァレーのバイオダイナミックを実践する葡萄栽培家と協力し、手摘みしたブドウを野生酵母で発酵。添加物、清澄、フィルターは一切使用しません。寛大で親しみやすいワインとなるよう干渉を最小限に抑え、ワイン造りにフォーカス。それにより、ワインに複雑さを持たせ、瓶熟成のポテンシャルを持たせることを重要視しています。