●テイスティングノート
2018年は1月に記録的な暑さを観測し、2月雨がちで湿気の多いヴィンテージでした。ワインメーカーのデイビッドは収穫の最終段階で一部の区画に珍しい見事な貴腐化したソーヴィニヨンブランに注目していました。そして最もシンプルなレイトハーヴェストワインを造るという決断を下します。手詰みで丁寧に収穫された葡萄をプレスして発酵。2年目のフレンチオークで11カ月間の樽熟成を行いました。パッションフルーツやゴールデンキウイフルーツ、そして豊潤な蜂蜜のアロマ。味わいはコクのある甘さにナッツのクリスピーさ、柑橘系の風味が調和。非常に複雑味があり、長期熟成のポテンシャルを秘めています。
●ワイナリー【TWO RIVERS / トゥーリバーズ】
マールボロの多彩なアロマを掛け合わせマールボロワインを更なる高みへ導く『トゥーリバーズ』は、マールボロで生まれ育ったワインメーカー「デイビッド」により2004年に設立されたワイナリー。世界的なワイン産地であるマールボロを育む2つの河川、「ワイラウリバー」と「アワテレリバー」から命名。デイビッドはフランス、スペイン、コルシカ、アメリカ、チリで25ヴィンテージを経験し、それぞれの産地で学んだ知識を生まれ故郷であるマールボロへと持ち帰ります。マールボロの多様な風景を投影するワイン造りを志向してワイナリーを立ち上げました。
デイビッドはマールボロの2つのバレーから的確にミクロクリマを表現できる最良のヴィンヤードの葡萄を掛け合わせてワインを造ることに最も情熱を注いでいます。これらの葡萄から複雑さと深み、そして優雅なワインを造り出します。トゥーリバーズはデイビッドの経験、マールボロの伝統と多様性、そしてクラフトマンシップの融合によりマールボロワインを更なる高みへと導く、新進気鋭のワイナリーです。
17歳からワインに興味を持ちワイナリーに出入りしていたデイビッドは、ニュージーランドで栽培と醸造学を学び、StoneleighとVavasourでのヴィンテージ経験を経て海外へ。コンサルタントワインメーカーとして、世界各地で25ヴィンテージを経験し、ヨーロッパの古典的な地域も巡り、多種多様な自然と人が生み出す葡萄、そしてワインに触れ、デイビッド自身の感性を高めてきました。
ニュージーランドに戻ったデイビッドはMount Rileyのワインメーカーとして働いたのち、2004年に念願のワイナリー設立を果たします。偉大なワインにはヴィンヤードが鍵であると常に考えるデイビッドは、生まれ育ったマールボロに対しての深い見聞と知識、そしてこれまでの国際的な経験を生かし、この2つの川(Two Rivers)の周囲に存在する個性的なミクロクリマを表現するヴィンヤードから、マールボロワインを更なる高みへと導くワイン造りを追求しています。
●備考
葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン100%
ヴィンテージ:2018
アルコール度数:14%
容量:375ml
備考:スクリューキャップ